夫のうつ病を支える私が弱って死にたいほど辛かった体験談

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寄稿者:Qちゃん(40代前半・会社員・♀)

はじめまして、40代の主婦です。私には小学生の息子と幼稚園に通う娘がいます。

小さいながらも戸建ての家に住み、絵に描いたような幸せな主婦に見える私ですが、ほんの数年前までは、本気で死んでしまいたいと毎日泣いてばかりの日々がありました。

結婚して4年後、待望の長男が生まれ、その長男が2歳になる頃、夫がうつ病になってしまったのです。私が34歳の時のこと事です。

幼い息子を抱え、別人のように変わってしまった夫を支えながら、将来を悲観し、自分までおかしくなりそうだった日々。

うつ病は本人も辛いですが、側にいる人間も本当に辛いのです…。

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夫のうつ病が発覚するまで

夫はとても明るく、社交的な人でした。

学生時代は自分でサークルを立ち上げ、常にみんなの真ん中で笑っているようなタイプ。そんな夫がまさか「うつ病」になるなんて、最初は信じられませんでした。

結婚後、夫は2度転職をしました。いつも前向きで行動的な夫なので、本当に自分に合う会社を探していたのです。

2度目に転職した会社にも、色々な不満を抱えいたようですが、、もう年齢的に転職は厳しくなりますし、今の会社に骨をうずめる決心をしたようです。

そんな矢先、息子が私のお腹に宿りました。

子供が生まれるなら…、とローンを組んでマイホームを購入。

思えばその時期、一気に夫の肩には仕事以外にも大きな責任がのしかかっていたのだと思います。

息子が生まれてから、夫は体調を崩すことが多くなりました。

風邪のような症状が出たかと思うと、軽いぎっくり腰になったり、喘息のような症状が出たり。

月に一度は病院通いです。

慣れない育児にいっぱいいっぱいだった私は、しょっちゅう会社を休んで病院通いをする夫にイラつき、甘え過ぎだと冷たく突き離していました。

医師から『仮面うつ』と診断される

夫にそんな状態が1年続いて、ある日起きてくるなり夫が泣き出しました。

「会社に行こうと思うと息が苦しくなる。もしかするとうつ病かもしれない。精神科の病院に行ってくる。」と言うのです。

それでも私は、夫はうつ病になるタイプではないし、会社をサボりたいから甘えたことを言っているだけだと思っていました。

でも、実際に夫はうつ病になっていたのです。

長く続いた体調不良は、『仮面うつ』と呼ばれる症状だったようです。

2回目の診察には私も同行し、医師から休職を勧められました。夫はそれから1年6か月も会社を休むことになりました。

妻の私は泣いてばかりの日々

うつ病と診断されてからの夫は、午前中はほとんど起きることが出来なくなりました。昼頃に起きてきて、うつむいたまま食事をし、会話もほとんどありませんでした。

何を言っても卑屈に受け取ってしまい、私はただ相打ちをうつのにも気を使わなければなりませんでした。

薬の副作用にも苦しみました。吐き気などの症状が治まった頃には、被害妄想がひどくなりました。

「俺はいつか、お前に殺されるかもしれないと思うと怖くて眠れないんだ。そして、殺されるくらいなら…、といつかお前を殺してしまうかもしれない。」

恐ろしいことを言い出した時には、薬が悪さしているだけだと思おうとしても、私は悲しくて涙が止まらなくなりました。

当時2歳だった息子は、声を出して子供のように泣いている私の側に来てこう言いました。

「ママ、ごめんね。ママ、泣かないで。」

息子は、私が泣いているのが自分のせいだと思ったのでしょう。そんな幼い息子のけなげさが、また涙を誘いました。

この子の前では泣いてはいけない…、そう思って私は、いつも息子が眠ってから、夫の目につかないトイレにこもって泣いていました。

あんなにポジティブで人と関わることが大好きだった夫が、別人のように家にひきこもり、口を開けば愚痴や泣き言ばかり。

それを見ているのも辛かったけれど、もっと深刻なのは経済的なことでした。休職中は当然、給与は出ません。

その間は健康保険の「傷病手当金」で暮らしていたのですが、本来の給料の6割程度の金額なので、かなり生活はきつくなりました。

さらに、病気の影響か買い物依存気味になった夫が、大きな買い物を勝手にしたりしたせいで、貯金がどんどん目減りしていきました。

夫は復職するも、すぐに会社を休みがちに

傷病手当金が出るのは1年6か月です。

夫はそのぎりぎりまで休職しており、これ以上休んだら収入源がなくなるという理由もあって、少し無理をして復職しました。

それでも薬の効果もあり、気持ちはかなり元気になっていた夫は、どうにか頑張ってまた会社に通っていました。

それから1年ほどして、第二子となる娘を授かりました。

それがまたプレッシャーになってしまったのでしょうか、夫はまた会社を休みがちになりました。

与えられた有給休暇はすぐに使い果たしてしまうので、年の後半は休みを取るたびに給与が減額されていきます。

ひどい月は6日位しか出勤出来ず、ローンすら払えないような状況でした。

将来の不安から死にたいと思うようになった私

このままずっとこんな状態なのだろうか?

私は娘が出来て嬉しかったけど、本当は産むべきではなかったのだろうか? 今のままで子供二人を育てていけるのだろうか?

私は不安だらけでした。

でも、それを夫に言うと、また病気が悪化するかもしれない。夫婦なのに、言いたいことも言えない。

病気になった本人も辛いけど、でも本人は辛いときは薬を飲んで寝ていればいい。支える家族は、どうしたらいいのだろうか?

辛くて辛くて、おかしくなりそうだ。

でも、私までおかしくなったら、この子たちはどうなるのだろうか?

自分がしっかりしなくては。…でも辛い。

もう、死んでしまいたい。消えてしまいたい。…いつも、そんなことばかり思っていました。

2年くらいで完治すると思っていたのに、気づけば5年、6年が過ぎ、何も状況が良くならないのですから。

最近ようやくうつ病が改善の兆し

ようやくこの半年、夫のうつ病もほぼ治ったのかな、と思えるところまできました。

夫本人が、一生ものの趣味を見つけ、気持ちの切り替えがうまく出来るようになったからです。

経済状況は相変わらず厳しいけれど、私もわずかながらパートに出て収入を補いながら、どうにかこうにか生活しています。

うつ病は、心の風邪と呼ばれるくらいですから、誰がなってもおかしくない病気。決して他人事ではありません。

そして、うつ病と闘う本人はもちろん苦しいのですが、同じように、うつ病の家族を側で支える人も同じように辛い思いを抱えています。

うつ病の家族を支える人のケアが必要

『うつ病の治し方』、『うつ病の人への接し方』、『うつ病体験記』など、うつ病に関する本や記事はたくさんあるのに、うつ病の家族を支える人のケアに関するものが、ほとんどない気がします。

支える側の人間をサポートしてくれるような機関があったらいいな、と思います。せめて私は経験者として、今一番苦しんでいる支える側の人たちに言ってあげたいです。

気休めではなく、いつかきっと、暗闇から抜け出せる日が来るから、死なないで。辛い日々も、きっと笑い話に出来る日が来ます。

今、二人の子供の健やかな寝顔を見ながら、生きていて本当に良かったと、心からそう思っています。

-うつ病

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